かわいい子たちのテレビや舞台、お仕事の感想を中心に。
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D-BOYS STAGE 9th「検察側の証人〜麻布広尾町殺人事件〜」
 D-BOYS STAGE 9th「検察側の証人〜麻布広尾町殺人事件〜」を青山劇場で観劇。
 結末口外禁止、の箝口令があったこともあり、全公演終わるまで感想は書かずにおりました。
 そうこうするうちにすっかり時間が経ってしまい、最初の観劇から一ヶ月近く経てしまった。
 優一さんのこともあり、心はざわついているのですが、ともかく、書くと決めていたことを書きます。

 既にネタバレ解禁済みですが、これから読もうと思っている方がいる可能性も考えて、ここでは一応真相は明かしてません。
 以前も触れたと思いますが、クリスティー作品は大好きで、かなりの数を読んだものの、私はどちらかといえば物語よりもキャラクターに寄ってしまいがちな人間なので、ポアロやマープルものなどを選んで優先的に読んでしまうきらいがありまして、単発ものや戯曲には(著名な作品ですら)未読のものもまだ多くありました。
 ちなみに、ポアロものやマープルものでさえ、全て読み尽くしたわけではありません。
 一気に読むのもったいないもんね。

 で、改めまして、少なくとも「検察側の証人」は未読だった。ワイルダーの「情婦」も観たことなかったし。
 おかげで物語も結末もまったく知らない状態で観劇出来たのはよかった。

 最初の観劇翌日、二回目の観劇にさきがけて、原作を短編と戯曲の両方とも、読みました。短編から戯曲化する際の、キャラクターや結末の変更部分が興味深かったです。特に結末については、元の短編のままの方がよかったっていう反発も発表当時は少なからずあったらしいけど、女史は、これだけは絶対に譲れない、みたいなことを云ったとか。

 で、一回目を観ている最中は当然結末を知らなかった私ですが、舞台を楽しむ一方で、頭の隅で考えてた。

「クリスティー『らしさ』で考えるなら、この中でいちばん悪い奴って○○なんだけどな。だから真犯人は○○ってことになるなら、すごい納得いくんだけどな」

 …謎解きとか、論理的考察なんてもんではなく、単に愛読者として、こういうときってこうくるパターンがあるよね、みたいな想像をめぐらせてただけ。
 でも、結局それは当たってました。発端の事件の真相は私が考えた通りのものだった。
 しかし私が想像したのは、それだけでした。
 じっさい結末はまったく予想外のものだったし。
 そして、云わずもがな、すごい面白かった。

 かなり原作に忠実なお芝居だったと原作を読んでわかりました。
 ただ最後の台詞というか、ほんとのきわの落としどころは、原作とは違うのですが、これは「舞台が日本」らしい脚色だなと思った。

 …隼士さん出演公演の「鴉」と「NOW LOADING」は各四回ずつくらいは観た私。
 今回は都合により、チケットは三枚手に入れていたものの、二回しか観ることは出来なかった(見たがっていた妹に譲ったので、チケットを無駄にはしていません)。
 本編がDVD化出来ないことは事前にわかっていたし、当日券も出ていたようだったので、可能なら毎日でも行きたかったと思う…。寂しい。
 あと、一度は大阪公演とか、大阪での大千秋楽も味わってみたいなー。
 今後の目標というか。

 物語のこと。
 星野弁護士(五十嵐)は、モテモテでしたねー。毎日女の子をとっかえひっかえ(笑)。吉原だの、柳橋の芸者だの、カフェの女給だの? お金もけっこう貢がせている様子。
 でも実務に関しては、よどみなく弁は立つものの相方の越方弁護士(瀬戸)がいなければ本当はなにも出来ない。論理的考察は得意でないらしい。学生時代もあまりよい成績ではなかった様子。
 その越方も、調査力考察力ともに優秀ではあるものの、生来の上がり性のため、相方の星野がいないと、どもってしまって法廷でほとんどまともに喋ることさえ出来ない。四角四面で融通もきかない。

 そういう意味での凸凹コンビ。
 腹を立てると、仲よくそれぞれのお国訛りが出てしまう二人でもあります。

 もともと口げんかしながらも、それなりに仲よくやっていたのに、決定的に仲たがいしたのは、やっぱり女のことだったようで、協力して事務所を盛り立てていかなきゃ先細る一方なのに、どうかするとマツシタサナエ、という、因縁の女の名が飛び出して、喧嘩はいつも険悪になってしまう。
 本来「二人で一人前」な弁護士コンビがこんな調子なので、仕事が順調にいくはずもなく、請求書の山や、訪ねてくる集金の目を必死に逃れる毎日。

 二人の間で頭を抱えながらも、うまいこと手綱を握ってコントロールしている様子の事務員の片山くん(橋本)。
 彼も「カミソリの健」みたいなあんまりかっこよくない(笑)二つ名がかつてはあって、元相方の「爆弾五郎」(堀井)──こっちのがかっこわるい(笑)──が、カタギなんかやめて元のチンピラコンビに戻ろうと、しょっちゅう事務所を冷やかしにやって来る。

 そんな毎日が続く中で、とうとう互いへの苛立ちが頂点に達した二人が、コンビ解消、事務所は解散! …を決意したところへ、現れたのが依頼人の立花。

 前半、事務所での喧嘩に始まり立花が逮捕されるまでの流れは、それぞれのキャラも立ってて笑える場面もいっぱい。
 事務所で立花が逮捕され、その後立花の妻志摩子が現れると、にわかに物語が謎めいてきました。

 馬渕英俚可演じる志摩子は本当によかったです。ゲゲゲで見て、よい女優さんになったんだーと思っていたけど、舞台を締めつつ、全体を高いところへ引っ張ってってくれた感じです。お洋服の着こなしもきれいだった。
 今回は主要人物に客演俳優が多いので、「鴉」や「ラストゲーム」とは違い、D-BOYS STAGEというより普通のお芝居を観に行った感覚の方が強かったです。

 それから、これは演出の方が最初から云ってらしたことらしいですが、ハコが、でかいです。
 演目に対して、青山劇場では広すぎる、という意味。
 グローブ座あたりの小ささだと、また全然違っただろうなあ、と思いました。ナウロをやったあの劇場でもいいかも。とにかく、小さい劇場でも観てみたかった。贅沢な願望ですけど。

 休憩なしの、ぶっ通しなのですが、幕間にあたる場面で、原作にはない、過去のエピソードが挿入されます。
 学生時代の越方と星野が、かわいいことかわいいこと! 学生服に制帽、そして、黒マント! とにかく、かわいい! 仲よしだった時代なので、二人でキャッキャウフフしながら出てきます。
 トレンチコートのイカした藤堂先輩を見つけて「おい、行けよ」「お前が行けよう」みたいな小突き合い(いちゃいちゃにも見える)。藤堂先輩が気づいてくれてご挨拶。
 そこで藤堂先輩に、自分たちは検事ではなく弁護士を目指す、という宣言をするんだけど、藤堂先輩の口ぶりから、当時は弁護士という職業は検事に比べてかなり低く見下されていたことがわかります。
 なんにしても、ここがとにかくかわいい。

 その藤堂先輩が、エリートでいつも澄ました顔してて、ずっと二人の前に立ちはだかっているんだけど、最後の最後に見せる顔、というか、舞台上からは消えているから声だけなんだけど、その最後の姿がすごい子供じみてて、かわいい。

 かわいいばっかりだな。

 座長である瀬戸と、ダブル主演といってもいい隼士の二人は、意外なほど安定感がありました。

 いつも、毎回、思うのは、どうして隼士は私が劇中でいちばん好きになる役をいつもやってるんだろう!
 というアホみたいな感想です(笑)。
 でも隼士がやるから好き、なんじゃなくて、絶対この役がいい、って思う役が隼士なんだよー。
 星野くんにまた会いたいなあ。

 毎年見てて、努力して変わっていくのを感じるのは、ファンとしての最大の快感ですよね。

 汰斗もすごくよかった!

 荒木はもともと声もいいし、台詞回しが小気味よくて荒木さんのお芝居好きなんだけど、楽しかったですねー。
 私が見た回、ちょいちょい噛んでたけど。

 大も、初めて見た頃から上手だなーと思っていたけど、Dメンバー中ではいちばん難役だっただろうこの役。
 説得力持たせられなかったら舞台そのものが成立しないような役を、演じ切っててなんか感動しました。
 声の調子も心配だったけど、あのあとも大丈夫だったのかな?

 そして、新太! なんか、すごい、よかったよー。
 アフタートークでズッキーさんが云ってた。俺ら(ズキアラ)の初舞台の時より、全然度胸がある、すげえよ。って。
 私もそんなふうに思った。
 ちなみに、その時ズッキーが語ったテニミュの思い出話が相当面白かったんだけど(笑)。
 後日、演出の鈴木さんもアフタートークで、「ある意味、天才」って云ってた。
 次回のDステでの新太くんの進化も楽しみですね!

 こうやって書いてたら、もう観られないのがどんどん切なくなってきた…。
 今までだったら、それでもDVDを待つという楽しみがあったのですが。
 同じメンツで再演しないだろうか…無理だろうけど。
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